
公務員続けている自分にモヤモヤする。
自分って公務員に向いてるの?
こんな疑問をお持ちの方に記事を書きました。
安定・安心と言われる公務員の世界。
でも、冷静に見るとかなり独特な世界でもあります。
性格や価値観の向き不向きは、仕事をしていく上で大きく影響しますよね。
このまま、あと30年と公務員を続けていくのか…。
いろいろと考えて、私は退職しました。
モヤモヤしている人は、自分自身がどのくらい当てはまるか、比べてみてください。
何かを考えるきっかけになるかもしれません。
今回の記事は、行政職を想定していますが、ほかの職種でも重なる部分は多いはず。
さっそく見ていきましょう。
特徴1:コミュニケーションが苦手な人

コミュニケーションが苦手な人は公務員に向いていません。
あらゆるところで、コミュニケーションが必要になるからですね。
1人で黙々と作業して完結する仕事はありません。
・突然来庁したり電話してくる住民の対応
・上司への説明
・他部署や外部との調整
など、コミュニケーションが必要になる状況ばかりです。
また、定期的に異動を繰り返すため、人間関係も構築していないといけません。
・相手の言い分をしっかりと聞く。
・納得されるように、怒られないように上手に話す。
・新しい職場で仕事をしやすくする。
コミュニケーション能力は、かなり重要です。

私は会話での説明が苦手なので、できるだけメールやチャットを活用してました。
読めばわかるように丁寧に書いてましたね。
特徴2:大雑把な人

大雑把な人は公務員には向いていません。
公務員の仕事は、基本的に失敗やミスは許されないので、高い精度が求められるからですね。
・文書の言い回しの違い
・文書を書く位置
・資料の微妙なズレ
・会計書類の日付の整合性
些細な不備があるだけで、やり直しなんてことがたくさんあります。
「それくらい、もういいでしょ」が通用しない。
自分やほかの担当の作成文書のチェックなど、何かしらのチェック作業をしている時間が膨大にありますよね。
原稿と公表文書を声に出して読み合わしたり、エクセルの計算表を電卓で再チェックしたり。
細かいことを気にしたくない人は、かなりストレスがかかります。

文書にマーカーや鉛筆で確認した形跡がたくさん残りますよね。
特徴3:メンタルが弱い人

メンタルが弱い人も公務員に向いていません。
理由は、いろんな場面で強いストレスを受けるからですね。
市民対応では、理不尽なことを言われたり、怒鳴られたりすること多々もあります。
庁内でも、仕事の押し合いでぶつかったり、納得のいかない部署から苦情を言われることも。
それでも、こちらが正しいときはキッパリ拒否したり、こちらの要求を通す必要があります。
そんなとき、メンタルが弱くては対応できないです。
優しいだけでは耐えられません。
ドライな感覚や強さも大事になります。

理不尽なクレーマー対応は本当につらいですよね。
電話対応は、私は2時間が最長でした。
特徴4:上下関係が苦手な人

上下関係が苦手な人も公務員に向いていません。
公務員の世界は、年功序列です。
自分より上の世代は、体育会系の文化がまだまだ残っている人が多い。
上の考えに疑問を感じても、基本的に従わなくてはいけません。
反論してくる若手を有望だと感じてくれる上司や先輩は少ないです。
どんなに頑張ってもその上司と立場が逆転することはありませんからね。
上の世代に好かれない性格の人は、苦労すると思います。

優秀だと言われている人は、下の意見にも耳を傾ける方が多いです。
特徴5:効率的に仕事がしたい人

効率的に仕事を進めたい人も公務員に向いていません。
理由は「やることに意義がある」という文化と、「変化が遅い」からですね。
・とりあえず開催することが目的になっている会議
・会議のための会議
・段階的なレクチャー(同じ説明)
「やらなくていいよね」とか「まとめてやればいいのに」と思うことがありますよね。
コロナで普及したオンライン会議も、だんだん対面開催に戻されたりしています。
上層部へのレクチャー(説明)は、係長、課長、次長、部長(場合によっては副知事、知事)と同じ説明を何度も繰り返すことも。
また、仕組みの変化や技術の導入に時間がかかります。
現在はペーパーレス化、フリーアドレス、AI技術の導入が進行中の過渡期。
これらが進んでいけば、少しは状況が変わるかもしれません。

AIでつくったデータを紙に印刷して複数人でチェック、なんてことにならないといいですが。
特徴6:大きな裁量の中でチャレンジしたい人

大きな裁量の中でチェレンジしたいという人も公務員には向いていません。
公務員の世界は年功序列であり、何をやるにも細かく上司の承認が必要だからですね。
また、日常業務の中で「やること・やれること」は、あらかじめ決まっていることが多い。
失敗するより、前例踏襲が無難という雰囲気もあります。
特に若手の時は、本当にチャンスが少ないですね。
チャレンジして成長したい人は、ストレスを感じます。
特徴7:専門的なスキルで仕事がしたい人

専門的なスキルで仕事がしたい人も公務員に向いていません。
キャリアの考え方として、ジェネラリストになることが重要視されているからですね。
3年程度の異動を繰り返し、広く薄く知識・経験が蓄積されます。
福祉、土木、総務、教育、商工などを巡りながら、幅広い知識と公務員としてのスキルを磨いていく感じですね。
論理的思考力、文章力、企画力、マネジメント力など、社会人の基礎能力は身に着けることができます。
が、民間市場の即戦力となる専門スキルは獲得しにくい。
自分のやりたいことに特化して成長したい人、
自分の市場価値を高めたい人、
このような人は向いてないです。

スキルがあって、市場価値の高い人は柔軟にキャリアを選択できますよね。
まとめ
本記事の内容を要約します。
自分の生まれ持った性格や特性は、なかなか変えられません。
そして、公務員の制度や文化も変わらないでしょう。(変わるにはまだまだ時間がかかる)
多くの項目に当てはまった人は、自分のキャリアを見つめ直してみてはどうでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。