公務員の人事異動で希望してるところに行けない…。
どうすれば希望した部署に行けるの?
こんな疑問をお持ちの方に記事を書きました。
3年~5年で迎える人事異動。
公務員の異動は、軽い転職と言えるほど業務内容や環境が変わるので、生活や家族への影響は大きいですよね。
叶うのであれば、自分が希望する部署に行きたい。
しかし、現実はそんなに甘くありません。
現役公務員の方なら異動希望はほとんど叶わないと認識されているのではないでしょうか。
この記事では、公務員の異動希望が叶わない理由と、ほんの少しでも確率を上げる方法を解説します。
公務員の人事異動で希望が通らない理由

人事異動がおかしいと感じるのは、異動調書に書いた希望の異動先に配置されないときです。
希望が通らない要因は以下のとおり。
- 人事配置は組織の都合が第一
- 自分の実力と希望先が乖離している
- 異動タイミングや役職が合わない
それぞれ解説します。
人事配置は組織の都合が第一
まず大前提として、人事異動は組織の都合が第一優先です。
個人の希望は人事配置の検討材料にはなりますが、優先順位は低いのが実情です。
職員の希望を全て叶えていては、組織が成り立たなくなるからですね。
- 組織として業務がしっかり回る
- 組織として成果が出せる
- 組織としてバランスがとれる
このような状態が確保されることを第一条件として、人事配置は固められていきます。
自分の実力と希望先が乖離している
自分の実力とかけ離れている部署には異動できません。
配置先と人材のミスマッチは、組織全体のパフォーマンスを落とすからですね。
希望している部署に対して、
- 自分の実力が及ばない場合
- 自分の実力がオーバースペックな場合
どちらもあり得ます。
実力が伴わない人は、組織の主要部署や重要政策を担当する部署に配置されません。
逆に実力がある人がラクをしたいからと言って、重要でないポジションに配置されることもほぼありません。
人事課が優秀と認めた人材をラクできる部署に配置するわけないですよ!
重たい仕事をきっちりこなす役割が与えられます。
異動タイミングや役職が合わない
希望する部署の職員の異動のタイミングや求められるポストも重要です。
ポストに空きがあったり、同じタイミングで出ていく職員がいなければ、どんなに希望しても配置できないからですね。
どうしても自分の異動のタイミングでは希望部署に空きが生じないということも十分あり得ます。
人事課はどのように人事配置を考えるのか

人事課による人事配置は、組織の超秘密案件なので正確なところはブラックボックスです。
が、冷静に考えればおおよその考え方は予想できます(私の仮説も一部含みます)。
- 希望調書はしっかり見ている
- 選択肢が限定されたポジションから決まる
- やむを得ない事情は考慮される
それぞれ解説します。
希望調書はしっかり見ている
職員が毎年提出する異動希望調書は、しっかり目を通しています。
職員の状況を把握し、判断していくのが人事担当の重要な仕事だからですね。
- 長期的なキャリアの考え方
- 異動希望の内容
- 職員自身や家庭の状況
- 配慮が必要なこと
これらの状況を把握し、人事異動配置の判断材料にしていきます。
選択肢が限定されたポジションから決まる
毎年100人~1,000人の配置を検討していく膨大な作業の中で、手当たり次第検討していては、キリがありません。
なので、まずは選択肢が限定されるポジションを固めて、その周りを検討していくという順番になります。
具体的には以下のとおり。
- 組織にとっての超重要ポジション
- 管理職のポスト
- 各部署の要となるポジション
組織にとっての超重要ポジション
組織の超重要ポジションは、優秀な人材しか配置できないため選択肢が限られます。
候補者がそもそも少ないので、検討しやすい部分です。
- 人事課
- 財政課
- 企画課
- 重要施策の部署
出世コースと言われる部署などは、ほかの職員に先んじて配置が埋まっていくことになるでしょう。
管理職のポスト
公務員の世界は年功序列であり、基本的に降格がないので、年齢に応じて管理職ポストに配置していかないといけません。
一般職員よりは、職員数の数が限定されるため、管理職の配置を固めた上で、一般職員の配置でバランスをとっていくことになるでしょう。
各部署の要となるポジション
組織全体にとっての超重要ポジションのほかに、各部署や担当における柱となる人材も重要になります。
厳しい言い方をすると、仕事をしない・できない人材もどこかに配置し続けなければなりません(役職に関わらず)。
なので、人員体制が弱い部署や人員不足の部署が当然発生します。
そんな部署でも、仕事ができる柱となる職員を置いて組織は回していくために、優先的に配置を検討される可能性が高いです。
大枠を固め、そこから組織バランスや本人の希望などを考慮して、職員のパズルを動かしていくイメージですね。
やむを得ない事情は考慮される
職員の生活と密着した、仕事との両立のためにやむを得ない事情については、勤務地や繁忙さなどが考慮されます。
仕事との両立ができずに職員が離職したり、休職される事態は絶対に避けないといけないからですね。
- 結婚による居住地
- 出産・育児
- 身体的な理由
- 介護
などが挙げられます。
一方で「ワークライフバランスを保ちたい」というような理由は考慮材料にはならないですね。
公務員の人事異動で希望した部署に行く確率を上げる方法

人事配置は組織の都合が第一優先と述べました。
そんな中でも希望した部署に行ける確率を少しでも上げる方法を紹介します。
- 希望部署の職員の異動タイミングを調べておく
- 人事課視点で自己分析してアピールする
- 基本的に希望は通らないことを覚悟すべし
それぞれ見ていきましょう。
希望部署の職員の異動タイミングを調べておく
希望する部署において、自分の異動タイミングと同時に出ていく職員がいるか、あるいは欠員のポストがあるかを確認しておくことは重要です。
ポストの空きや入れ替わりが無ければ、配置されることはないからですね。
年度ごとに作成される職員名簿を数年分調べれば、現在の職員の在籍年数は把握できます。
例えば、行きたいポジションの現在の職員の在籍年数が3年とわかれば、異動対象者となるので、その後を狙って希望するという感じです。
私はこの方法で空きそうなポジションを事前にピックアップしてました。
人事課視点で自己分析してアピールする
マーケティング的な視点になりますが、配置を決める人事課の視点で自分のことを分析してみます。
大事なのは、人事課(組織として)は自分をどんなところに配置するのがメリットか(あるいは組織としての理屈をつけやすいか)という視点です。
- 上司からの評価
- これまでの配置先(経験)
- 得意な業務分野
- 今後の方向性
これらを踏まえて自己分析を行い、「次はこんなところに行くと活躍する」というアピールを希望調書に記載します。
若手であれば、「これまで〇〇業務をやってきたが、もっと成長するためにこういう力をつけたいので、〇〇部署に行きたい」というアピールも結構響くと思います。
自分で考えると偏りがあるかもしれないので、先輩や上司に「人事課だったら私をどこに置きそうですかね?」って聞いてみるのもいいかもしれません。
基本的に希望は通らないことを覚悟すべし
確率を上げる方法を述べましたが、実態としては希望が通ることは難易度が高いと覚悟するしかないです。
その時点での組織のニーズや課題、ほかの職員とのバランスやタイミングなど不確定要素が大きすぎるからですね。
うまく希望通りにいくこともあるくらいの気持ちでいる方がガッカリ感は少なくなるでしょう。
先輩に聞いた話では、定年退職までの間に「1回だけ希望が通る」というジンクスがあるのだとか。
30数年の公務員人生で1回くらいです…。
まとめ
「人事異動はおかしい」と感じたら、それはキャリアを見直す絶好のタイミングです。
異動先の希望は基本的に通らないという構造は、今後も変わることはないでしょう。
甘んじて受け入れるか、考えて行動するかはあなた次第。
組織の都合に振り回されるだけの働き方から抜け出すには、
・成長につながるスキルを磨く
・自分の市場価値を知る(転職サイトなどで確認)
・理想の働き方を明確にする
といった“行動”が不可欠です。
異動のたびに嘆く人と、異動をきっかけに成長する人の差は、ほんの少しの行動量の違いです。
「人事異動」もキャリア形成の一部だと捉え、自分の未来を自分で設計していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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