公務員辞めた人って後悔してるの?
実際に辞めた人の実情を知りたい。
こんな気持ちの方に記事を書きました。
30代後半で県庁を退職し、少しの猶予期間を経て民間企業に転職しました。
30歳くらいから「このまま定年まで公務員生活を続けるのか」というモヤモヤが始まり、5年間動けなかった私ですが、いざ退職したことによる現状の心境などを書きたいと思います。
結論としては、過去の悩んでいる自分自身に「辞めてよかったよ」とはっきりと伝えられます。
ただし、置かれている環境や人生の考え方(価値観)は十人十色。
同じような悩みを持っている方にとって、ひとつの判断材料になればうれしいです。
さっそく見ていきましょう。

公務員を辞めてよかったこと

公務員を辞めるときは、守られた環境から外に飛び出るような感覚で正直不安だらけです。
異動で全く知らない環境に行く状況にも似ていますが、公務員という大枠からも飛び出るので、さらに不安は大きいですね。
ですが、実際に辞めた後の感想や実情は以下のとおり。
- 人生の可能性が広がるのがうれしい
- 仕事に関する成長意欲が上がる
- ビジネスに取り組めるのが楽しい
- 外部要因に振り回される不安が減る
- 市民対応のストレスがなくなる
- 効率的な働き方ができる
それぞれ解説します。
人生の可能性が広がるのがうれしい
公務員の枠から出た不安の一方で、時間が経つほど人生の選択肢や可能性が広がっていることにうれしさを感じてきました。
自分の行動や人とのつながりによって、いろんな可能性があるからですね。
- 日々の思考や行動
- 本業の仕事
- 副業
- 転職
- 様々なご縁や運
これらによって、5年後、10年後、20年後にはいろんな仕事ができる可能性が広がっています。
選択肢があること、先がわからないことがワクワクして楽しく感じられています。
公務員を続けることのモヤモヤのひとつが、先が見えすぎることだったんですね。
〇〇歳でこのくらいのポジションで、こんな仕事をしていて、このくらいの役職で定年するみたいな。
仕事に関する成長意欲が上がる
私は仕事をするのが好きなタイプです。
公務員を辞めても、違う分野でバリバリ働いて成長したいと考えていました。
転職活動では、自分が興味を持っている分野の企業に未経験から入ることができました。
年功序列という価値観もないですし、変化の大きな世界であるために、先に入っている社員と絶対に追いつけないほどの圧倒的なスキルの差があるわけではありません。
- 興味のある分野で新しいことを学ぶ
- どうやって成果を出すかを考えて行動する
- 会社から仕事に対するフィードバック(評価)がある
- 会社の評価でポジションや収入が変わる
こういった環境で仕事をできるのはシンプルに楽しいですし、やりがいも感じます。
何度も異動して新しい業務や環境に対応してきたので、転職による環境変化もあまり違和感ありません。
公務員ならではの強みだと思います。
ビジネスに取り組めるのが楽しい
公務員のときは、顧客に価値を提供してお金をもらうとか、提供価値に応じて売上(利益)を上げるという働き方ができませんでした。
新しい勤務先は基本的に副業が自由。
副業はスモールビジネスから始めていますが、“利益を追求していい”という環境がめちゃくちゃ楽しいです。
副業の成果は基本的に自分次第です。
- 全体の構造を考える
- 仮説や計画を立てる
- 行動に落とし込む
- 振り返る
- 次の手を考える
もちろん最初はうまくいかないことが当たり前。
ですが、こういうビジネス視点の取組ができること自体に幸せを感じています。
副業でも知識やスキルを磨ければ、自分の市場価値を上げることにもつながります。
明確な目的を持って学びたいと思えるので、勉強することも楽しく感じるんですよね。
外部要因に振り回される不安が減る
コントロールできないことに振り回されるストレスが減ったこともうれしいことのひとつです。
自分は特に顕著なんですが、突発的に環境が変わったり、意図せずに新しいことをしないといけない状況が苦手でした。(準備すればある程度対応できますが…)
「そういう可能性がある」ということだけでも、多少不安でストレスがあったんですね。
- 災害対応による動員
- 外部要因による急激な業務量増加
- 意図しない人事異動
自分でコントロールできないことに影響を受けづらくなったのは、かなり気持ちがラクになりました。
絶対に異動したくない部署に行く可能性があるというだけでも、ストレスがありましたし…。
市民対応のストレスがなくなる
市民との電話対応や来客対応がないのはめちゃくちゃいいです。
私は慣れてない人とコミュニケーションをとるのが苦手なタイプです(電話や対面よりもメールで済ませたいタイプ)。
今の仕事は、業務上で関わる方とのコミュニケーションだけで、不特定多数の人と関わる必要がないんですね。
外部とのコミュニケーションはチャットやウェブ会議ですし、執務室にはパスキーがないと入れません。
- 意図がよくわからない
- ヒマなお年寄りのご意見
- 理不尽なクレーム
これらの電話や窓口対応をしなくていいということが幸せすぎます。
端的に言うと、よくわからないヤツの相手をしてストレスを感じることがありません(言い方が性格悪くてすみません…)。
効率的な働き方ができる
民間企業は成果や効率を重視される傾向が高いです。
私が働いている会社でも、今のところ「これは無駄だな」と感じたことがありません。
おそらくこれまでも成果につながらない無駄なことは見直されてきたし、今後も改善され続けると思います。
例えば、お昼の休憩は全員一律でなく、自分のタイミングでとることができるので、用事や集中力に応じて、臨機応変に対応できるのがとても気に入っています。
リモートと出勤のバランスも業務に応じて定められているので、効率よく仕事をすることができます。
公務員を辞めて失ったもの

公務員を辞めてよかったことを紹介しましたが、もちろん失うものもあります。
何かを手に入れるためには、何かを失うのとセットだからですね。
私の場合は以下のとおり。
- 年収は減った
- 公務員時代の知り合いとは距離ができた
これらは辞める段階で想定していたことですし、後悔はありません。(それよりも得たものが大きすぎます!)
年収に関しては、未経験入社が提供できる価値を考えれば下がるのが当然ですよね。
だからこそ成果を出す意欲をバリバリ持って働けますし、副業のモチベーションの活力にもなっています。
このあたりは、置かれている状況や価値観が大きく関わってきますので、人それぞれですね。
今後のキャリアにモヤモヤしている方へ

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
もし、私と同じように今後のキャリアでモヤモヤしている方がいたら、伝えたいことは2つです。
- モヤモヤは時間では解決しない
- 迷いながらでも行動していくべき
モヤモヤは時間では解決しない
このまま公務員を続けていくか、そのモヤモヤが時間の経過で解決することはありません。
私自身、「時間が経ったらおさまるだろう」と考えていました。
が、また時間が経つとモヤモヤは再燃してくるんですね。
人生の時間は有限(0歳~80歳まで約4,000週間)です。
何かを始めることに遅すぎることはないですが、時間が経つことで選択肢が狭まることも事実。
時間の経過に任せて、モヤモヤにフタをしないでください。
迷いながらでも行動していくべき
モヤモヤの感情に対処する解決策は、行動することです。
行動することで、新たな判断材料が得られるからですね。
例えば、選択肢がさらに広がっていくこともあれば、選択肢がない(向いてない)ことがわかることもあります。
行動の方法にもたくさんあります。
「行動したいけど何から始めればいいかわからない…」
そんな方は、まずは自分自身の理解を深めることから始めるのがおすすめです。
モヤモヤの正体はそこにあるからですね。
自分の未来のために、第三者のプロの力を借りるのも選択肢のひとつ。
初回は無料で相談できるコーチングサービスもあります。
(キャリアに特化したコーチング・サービス【POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)】の無料キャリア相談への申込み)迷いながら、もがきながらでも行動したことによって得られる幸せをぜひ手に入れてください。
未来のあなたは、行動してくれた今のあなた自身に「行動してくれてありがとう」と言ってくれるはず!
最後までお読みいただきありがとうございました。
