
転職活動ってどんな流れで進むの?
実際に公務員から転職活動した人の事例を知りたいな。
こんな気持ちの方に記事を書きました。
県庁を退職後、勉強やブログ執筆などをやってきましたが、一通りやってみたいことも落ち着いたので、転職活動を行いました。
30代後半の元公務員が行う転職活動、厳しいものになるだろうなと覚悟をして取り組みました。
結果としては、希望する業種に絞って3社に応募し、内定1社。
この記事では、実際にどのような流れで転職活動を行ったか、転職活動を通しての感想を記載します。
30代後半公務員の1つの事例として参考にしていただけるとありがたいです。
さっそく見ていきましょう。
転職に関する情報収集

転職活動を始めるにあたり、まずは情報収集から始めました。
自分の性格上、むやみに進めるより知識を集めてから取り組みたかったし、退職後の時間的余裕もあったからですね。
- ネット記事を読む
- 転職の本を読む
- YouTubeで転職関連の動画を見る
こんな感じで転職における考え方、取組み方、ノウハウなどの情報を集めました。
実感としては、自分の転職活動において参考になったものが半分、当てはまらないものが半分という印象ですね。
もちろん、これは知っておくべきという重要な基礎知識もたくさんあります。
が、ちょっとネガティブな面をオーバーに言い過ぎかなと感じる情報もありました。
- そういう傾向はある(が絶対はない)
- 発信者のポジショントークもある
- そのほかの見えない要素(変数)が大きい場合もある
これくらいの心構えで、情報を集めるといいかなと思います。

人それぞれ状況やバックグランド、個性が違います。多数に向けて発信された情報が当てはまらないことも多いですよね。
自己分析を行う

転職活動で一番重要な作業が自己分析だと思います。
転職というプロジェクトを成功させるための設計図を作る作業だからですね。
設計図がしっかりしていないと考え方がブレたり、方向を見失ったりしてしまいます。
- 自分の性格
- 強み・弱み
- できること、できないこと
- やりたいこと、やりたくないこと
- これまでやってきたこと(PRできること)
- 退職したい理由
- 10年後のありたい姿
これらを丁寧に言語化していくことによって、ぼんやりとしていたものが少しずつ具体的に見えるようになってきます。
設計図をつくるための材料を集めたり、整理したり、確認したりする作業ですね。
面倒くさがらずにやっておくことで、転職エージェントとの面談や職務経歴書の作成、面接対策を割とスムーズに行うことができました。

実際、自己分析で整理した情報って面接で採用側が知りたいことでもあるので、どこかの段階では言語化は必須です。
転職エージェントへ登録

自己分析を7割程度終えたくらいで、転職エージェントに登録しました。
よほど自分に自信がある方以外は、転職エージェントの活用をおすすめします。
- 求人情報の紹介
- 業界や企業情報の提供
- ヒアリングを踏まえたアドバイス
- 面接対策の相談
など、利用してありがたいと感じたことがたくさんありました。
初めての面談(オンライン)は緊張しますが、相手はヒアリングのプロなので、話しやすい雰囲気で質問もしやすかったです。
人対人のことなので相性はありますし、エージェントによって強みや持っている情報が異なるため、複数のエージェントを利用するのがおススメされています。
私自身も、複数のエージェントを同時並行で利用しました。

転職エージェントに登録すると、すぐに面談の日程調整になります。少しは準備したいという方は、軽くでも自己分析をしておくといいかなと思います。
履歴書・職務経歴書(レジュメ)を作成と応募

転職エージェントとの相談によって、応募企業を決めたら一次応募(書類選考)の準備です。
作成する書類は、履歴書と職務経歴書になります。
- 履歴書:氏名、生年月日、住所、学歴、職歴等を記載するもの
- 職務経歴書:これまでの職務経歴を業務内容、ポイント、PRを含めて記載するもの
履歴書は個人情報など書くことが決まっており、重要なのは職務経歴書になります。
企業側は、職務経歴書の内容によって、面接で話を聞く価値があるかどうかを判断するからですね。
全てを満たせるかは別として、書類選考を通過しやすくなる職務経歴書は以下のポイントが押さえられたものだと思います。
- 企業側が興味を持つ内容
- 自分のできること、やってきたことを定量的に示している
- 面接で深堀されてもエピソードで話せる内容
- 募集求人に求められる能力とマッチした内容
私は興味のある業種が決まっていて、未経験者可の求人に絞って応募したこともあり、応募した3社すべて書類選考は通過しました。

チャレンジはしていませんが、求人欄の必須条件に「~~の経験が3年以上」というような指定があるものに未経験者が応募しても書類通過はムリだと思います。
面接対策と本番

書類選考に通過したら面接対策です。
面接のスケジュール
企業によって差はあると思いますが、早い企業では、書類応募の2日後くらいで書類選考結果の連絡があり、面接の日程が1週間以内の日時で提示されます。
もちろん、自分の都合に合わせて日時は調整できますが、そのくらいのスピード感覚で面接対策の準備が必要ということは認識しておくといいと思います。
書類を応募して、早ければ翌週には面接本番があるという感じですね。

私は退職していたので対策にあてる時間がありましたが、働きながらであればうまく時間をつくる必要がありますね。
面接対策
多くの人が一番苦労するのが面接対策だと思います。
シンプルに、面接という緊張するシチュエーションに慣れている人はほとんどいないからですね。
「得意な人はほとんどいない、最初からうまく話せる人はいない」という前提で取り組んだ方が気がラクになります。
結論として面接がうまくなるのは、「練習する、回数をこなす」しかありません。
私が取り組んだ方法は以下のとおり。
- 想定問答を文章で作る
- 質問を深堀して回答をイメージする
- 転職エージェントと対策する
- 一人zoom会議で録画してみる
結果として、1社目、2社目は採用見送り、3社目で内定をもらうことができました。
自分自身の感覚としても、1社目は伝えたいことがうまく言えず終わった、3社目はいい感じで答えられたという印象でした。

自分のしゃべっている様子を録画して見てみると「これは受からないわ」と愕然としました…。でも練習を重ねるとなんとか形になるものですよ。
面接以外に試験がある場合もある
求人によっては、書類選考通過後、面接の前後に試験が課されることもあります。
私の場合は、3社とも形は違いますが試験がありました。
内容としては以下のとおり。
- 論理的思考力や業種の基礎知識を問う試験
- IQを測る試験
- SPI試験
- 性格診断
ウェブで試験用のURLが送られてきて受験したり、面接後に同じ会場で受験したりしました。
この試験をどの程度重要視しているかは、企業によって異なると思います。
採用に当たり、ある程度の知的能力やIQを知りたい程度なのか、この基準に満たなければ採用しないという線を引いているのかは不明でした。
SPI試験は、事前対策なしで回答するのは難しいです(私は撃沈しました)。
時間をかければ解けなくはないけど、制限時間内でサクサク解いていくには事前勉強が必要ですね。

求人票を見て、「面接のほかに試験あり」となっていれば、どんな試験か、採用にどの程度影響するのかの情報を集めておくといいと思います。
結果通知とオファー面談

面接と試験が終わると結果が通知されます。
結果通知のタイミング
採用合否の結果は、面接または試験の翌日か翌々日にはメール連絡がありました。
1週間後くらいに通知があると思っていたこともあり、この連絡の速さには驚きました。
が、冷静に考えれば納得がいきます。
転職の情報収集で読んだ本に、面接の30分後には合否は決まっていると書いてありました。(厳しい場合は、面接開始数分で面接官の中で決まっていることも…)
面接や試験当日に合否が決まり、自分にだけ通知を出すなら1~2日あれば十分ですよね。

お祈りメール(不採用通知)をもらったときは、やはりショックです。
が、仕方ないと切り替えて次の行動に移しましたよ!
内定通知とオファー面談
内定通知をいただいた企業からはオファー面談の連絡がありました。
面接で伝えきれていない業務内容や人事評価制度、組織体制などの説明を受けたり、こちらから聞きたいことを聞ける場ですね。
転職エージェントにも相談したところ、内定をもらっているので、疑問点や詳しく知りたいところを、遠慮なくいろんな角度からきいた方がいいとアドバイスを受けました。
こちらから聞きたい内容を一覧にまとめて、事前に送付しておき、オファー面談当日にいろいろと説明を受けることができました。
企業側も採用後のミスマッチが一番困ることなので、丁寧に対応してくださいます。
まとめ:精一杯取り組むことが大事!
こんな流れで転職活動が進んでいきました。
全体の期間としては、初めて転職エージェントに登録してから内定をもらうまで1カ月と少しという感じです。
私の場合は退職済みであったため、転職活動に時間を充てることができました。
現役で働きながらの転職活動であれば、もう少し時間をかけながら進めていくイメージかと思います。
採用は水物(運や状況に左右されやすく、予想できないもの)と本に書いてありました。
これは本当にその通りだと思います。
が、精一杯取り組むことで自分が望む結果に近づける部分があることも事実です。
なんとなく取り組むより、自分で考え、行動し、あきらめずに次につなげていく姿勢が大事になると実感しました。
何事にも通じる考え方ですね。
あくまで一個人の事例ですが、公務員からの転職を考えている方にとっての参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。