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公務員の人事異動で優秀な人が行く部署とは?出世コースの全貌を元公務員が解説します

優秀な公務員の人事異動

公務員の優秀な人ってどういう部署に行くの?
どうすれば出世コースに乗れる?

こんな疑問をお持ちの方に記事を書きました。

この記事の内容

・公務員の優秀な人が配置される出世コース
・公務員の優秀な人の特徴
・公務員が出世コース部署に行く方法

この記事を書いた人

びーた:元公務員
✔県庁で14年勤務(選挙、人事部署などに在籍)
✔公務員人生にモヤモヤ
✔30代後半で退職
✔フリーランス活動&転職活動中

私は県庁で働いていましたが、めちゃくちゃ優秀な人がたくさんいました。

公務員現役の方なら優秀な職員が集まる、いわゆる出世コースはなんとなくわかるのではないでしょうか。

部長職など、職員のトップになる人がおおよそどんな部署を務めてきたかを確認すると、なんとなくのパターンが見えてきますよね。

この記事では、公務員の出世コースや出世コース部署に行く方法を解説します。

公務員の人事異動で優秀な人が行く出世コース部署

公務員の優秀な人材が配置される部署は、パターン化されていきます。

入庁して3か所ほど異動する間に優秀と判断されれば、以下で紹介する部署のどこかには配置されるはずです。

そして、優秀な人材はこの出世コースの部署をぐるぐるとループしながら異動していく感じです。

具体的な特徴は以下の5パターン。

  • 組織の要(かなめ)ヒト・カネ・計画の部署
  • トップ直轄の部署
  • 各部の主管課(部局長の直轄部署)
  • 目玉政策や重要政策の部署

それぞれ解説します。

組織の要(かなめ)ヒト・カネ・計画の部署

第一優先は、組織自体の要(かなめ)となる部署です。

ヒト・カネ・計画(方向性)がしっかりしてないと組織自体が崩壊したり、信用が失墜してしまうからですね。

これは公務員に限らず、民間組織でも同じだと思います。

  • 人事課
  • 財政(財務)課
  • 企画課

組織にとっての3本柱であるこの部署には、基本的に優秀と判断された人しか行きません。

これらの部署で仕事が停滞したり、重大なミスが起こることは、組織全体への影響力が大きいので絶対にあってはならないことです。

業務もかなり多忙ですし、プレッシャーもきついですよ。

びーた
びーた

入庁同期の中でだれがこの3本柱部署に行くかは、楽しみですし、みんなで話すと盛り上がります。
結果的におおよそ予想通りになりますね。

トップ直轄の部署

2つ目は首長などの直轄の部署です。

組織のトップの業務管理や各部署との調整など、組織内部や外部への影響に関わる重要なポジションになります。

  • 秘書課
  • 総務課

などが該当しますね。

首長は土日関係なく、イベントへの出席や来賓対応があるため、担当秘書は休日出勤が当たり前です。

各部の主管課(部局長の直轄部署)

3つ目が各部局の主管課における企画・調整のポジションになります。

部局長をトップとした各部局をとりまとめる要(かなめ)が重要だからですね。

部局のトップの部屋がある部署と考えるとわかりやすいです。

主管課の課長、課長補佐、企画・調整係長に就いた方は、将来の部局長候補と考えていいです。

  • 部局内を調整する、とりまとめる
  • 部局を代表して人事課や財政課とやりとりする

部局の事業を着実に進めつつ、部局内の部署と全体のバランスを見ながら調整する能力が求められます。

びーた
びーた

反発されることを事業部署にやってもらわないといけないこともあります。
「あの人が言うなら仕方ない」と思ってもらえるような人格も必要ですね

目玉政策や重要政策の部署

4つ目は、首長が取り組んでいる目玉政策や重要政策の担当部署です。

首長が「力を入れていく」と対外的に公表しているので、注目されていますし、確実に成果を出さないといけないからですね。

  • 首長選挙でのマニフェスト
  • 財政課の予算資料
  • 総合計画の重点施策

これらの資料を見れば重要視されている政策がわかります。

メディアや議会からの問合せも多いですし、予算も大きいので当然多忙です。

公務員で優秀とされる人の特徴

公務員の優秀な人はどんな特徴があるでしょうか。

私が見てきた感想も一部含みますが、傾向としては以下のとおりです。

  • 主体性と責任感
  • 協調性
  • 頭がいい
  • 仕事における非情さ
  • 肉体的・精神的なタフさ

それぞれ解説します。

主体性と責任感

優秀な人は、自分の仕事に主体性と責任感を持って取り組みます。

仕事をする社会人としては基本のことですね。

解像度を上げて、言語化すると以下のとおり。

  • 責任を持って最後までやり抜く
  • 自分の仕事が何か、何をすべきか理解している
  • わからないことは自分で調べる、質問する
  • 先のことや周りの状況を先読みし、問題が起きないようにする
  • 計画を立てて実行し、締切を守る
  • 上司を不安にさせないように報連相を行う

いくら業務が多忙になっても、これらをしっかり行える人は優秀です。

協調性

優秀さの中には、最低限の協調性も含まれます。

組織で仕事をする上で、上司・同僚・部下と良い人間関係を保つことは必須です。

どんなに優秀でも、セクハラやパワハラで訴えられるような人とは誰も一緒に働きたくないですよね。

人事はそういった問題を起こす人(可能性のある人)を重要なポジションに置くリスクも想定します。

昔の時代はグレーゾーンの方がいたと思いますが、どんどん厳しい時代になっているので、ますます重要視されます。

頭がいい

優秀とされる方々は、頭がいいです。

頭がいいという表現が的確なのかは微妙ですが、以下のようなことがスムーズにできるためには、やはり頭のよさは必要だと感じます。

  • 法令、参考文献、各部署作成の資料など難解な情報をインプット
  • 短時間でインプットかつ長期記憶
  • 予算、施策、要望など膨大な情報を踏まえた情報処理と判断
  • 論理的思考による資料作成や説明
  • 臨機応変なコミュニケーション

職員のトップに行く方の学歴が高かったり、国家官僚の学歴が高いことを踏まえれば、頭の良さの重要性はわかりますね。

仕事における非情さ

全員には当てはまらないかもしれませんが、仕事における非情さも必要です。

みんなにいい顔をしていては、膨大な仕事はさばけませんし、組織の目的も達成できないからですね。

財政課や人事課の対応が冷たくて非情というのは、公務員あるあるではないでしょうか。

論理的な理屈を踏まえて、組織の方向性や都合からバッサリと切られます。

逆にそういうことができる人材が、適材適所で配置されていますね。

びーた
びーた

査定する部署の担当者は非情さがありますが、その担当も自分が説明できなければ上司への報告で激ヅメされるんですよ…。

肉体的・精神的なタフさ

優秀な人が配置される部署は、肉体的・精神的なタフさが求められます。

業務量は膨大ですし、仕事によるプレッシャーが大きいからですね。

  • 時間外労働の多さ
  • ミスできないプレッシャー
  • 関係部署からの反発やクレーム

これらに耐えうるタフさがないとやっていけない部分があります。

このような環境の中で飄々と仕事をこなしていく人が、公務員の世界で本当に優秀な人だと思います。

びーた
びーた

予算査定の場なんかでは、担当者の怒鳴り合う声が聞こえたりしますからね。

公務員が出世コース部署に異動する方法

公務員で働くからには、優秀と認められて出世したいと思う方もいるでしょう。

私自身も仕事で成長したいし、実力が認められればうれしいなという気持ちで仕事をしていました。

私の経験を踏まえて、公務員が出世コース部署に行く方法は以下のとおり。

  • 目の前の仕事に真摯に取り組む
  • 直属の上司から評価される
  • 人事課に優秀と認知される
  • 向き・不向きも当然ある

それぞれ見ていきましょう。

目の前の仕事に真摯に取り組む

まずは目の前に仕事に真摯に取り組むことが重要です。

優秀と認められるためには、実績を積んで証明する必要があるからですね。

自分がやりがいを感じるか、合う合わないに関係なく、自分の業務はしっかりとこなす姿勢が大事になります。

その積み重ねが実績と信頼につながります。

直属の上司から評価される

自分の業務をしっかりこなし、直属の上司(係長や課長)から評価される必要があります。

人事課が異動先を検討する際に、直属の上司の評価(一次情報)を参考にするからですね。

直属の上司が出世コースにいる人であれば、その評価はさらに信頼性が高まります。

人事課が信頼できる人が行う評価は、重視されやすいという理屈です。

なので、人事経験者や財政課経験者が上司にいる場合に、優秀と判断されると次の異動で重要ポストに異動になったりします。

人事課に優秀と認知される

人事課に優秀と認知されれば、出世コースに行く可能性が高まります。

人事課は仕事として、職員の能力や実績、人柄などの情報を収集していますよ。

直属の上司の評価も大事ですが、目の前の仕事に真摯に取り組んでいれば、いろんな形で人事課にも情報は入っていくものです。

びーた
びーた

事業課で一緒に仕事を頑張っていた人が、人事担当に異動するなんてこともありますよね。

向き・不向きも当然ある

出世コースと言われる主要部署に配属になっても、向き・不向きは当然あります。

部署によっては、これまで行っていた業務から一段階も二段階も高い難易度が求められることもあります。

また、前述したとおり、肉体的・精神的タフさが求められるのも事実です。

精神的・肉体的に限界だと感じたら、無理せずに休んだり異動を申し出ることも大事です。

心身の健康が第一ですよ。

まとめ

公務員には「出世コース」と呼ばれる部署がありますが、そこに行ける人は特別な人…というより、日々の仕事を丁寧に積み重ねてきた人です。

人事・財政・企画といった組織の要や、首長直轄の部署、目玉政策の担当などは確かに大変ですが、その分やりがいも大きいポジションです。

大事なのは、今の仕事に真摯に取り組むこと。

その積み重ねが評価につながり、自然と道が開けていきます。

ただし、向き・不向きや心身の負担もあるので、無理をせず自分らしいキャリアを歩んでいくことが一番大切です。

出世を目指すにしても、そうでなくても、自分なりの成長を感じながら働けるのが理想ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

びーた

大卒→県庁14年間勤務(選挙、人事)→これからの人生を考えて退職。フリーランス兼転職活動中。 公務員のキャリアにモヤモヤしている方(過去の私自身です)に有益な情報を発信します。

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