リスキリングって言葉をよく聞くけど、公務員もリスキリングに取り組んだ方がいいの?
こんな気持ちの方に記事を書きました。
近年よく耳にするリスキリングという言葉。
世の中がどんどんスピードを上げて変化していく中で、なんとなく必要な気はしていますよね。
私の小学生の子どもは、学校から配布されたタブレットPC(一人一台)を使って、私より早いタッチタイピングで作文を書いています。
ご家庭によっては、がんがんプログラミングしているお子さんもいるでしょう。
そんな光景を見ると、「自分の当たり前と思っている認識はどんどん変化していく」としみじみ感じます。
私自身、退職後に現在進行形でリスキリングを楽しく行っていますし、今後も継続していきます。
改めて思うことは、転職するかどうかなどに関係なく、リスキリングを始めるのは早ければ早い方がいいということ。
この記事を読んだ方が、「何か始めてみようかな」というきっかけになってくれればうれしいです。
さっそく見ていきましょう。
リスキリングとは何か

はじめにリスキリングとは何かを整理しておきます。
経済産業省の定義では、リスキリングは、
新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること
とされています。
アップスキリングと混同されがちですが、ちょっと意味合いが異なります。
以下の表でわかりやすくまとめました。
| リスキリング | アップスキリング | |
| 定義 | 新しい仕事に就く、大幅な変化に対応するためスキルを学ぶこと | 既存の業務に関連するスキルを高めること |
| 目的 | 変化に対応 | 効率化やパフォーマンス最大化 |
| 範囲 | 現職とは異なる新しい分野 | 既存の職のスキルの延長線上 |
| 例 | IT知識、AI、プログラミング、RPA etc | マネジメントスキル、コミュニケーションスキル、経理知識 etc |
どちらもスキルアップはするので、厳密に区別する必要はないですが、ニュアンスが違うことを理解しておきましょう。
公務員はリスキリングと相性ばっちり
公務員を14年間経験した身からすると、公務員(行政職)はリスキリングと相性がばっちりです。
結果的に、リスキリング的な経験を自然と積んでいると言ってもいいかもしれません。
定期的な人事異動で、全く未知の分野から学び直すという経験を自然に積んでいるからですね。
私は異動で6か所の職場を経験しましたが、どれも軽い転職と言っていいほど業務分野はバラバラでした。
法令や制度、業務が必要な背景、日々のタスクなど、新しいことをゼロから習得しなければならない公務員にとって、リスキリングは抵抗が少ないはず。
ゼロから新しいことを習得する
リスキリングという言葉を言い換えれば、同じ意味になります。
公務員にリスキリングが必要な理由

公務員も絶対にリスキリングは行うべき理由を具体的に3つ述べます。
- VUCAの時代だから
- 自己成長や組織のため
- キャリアのリスク管理のため
それぞれ解説します。
VUCAの時代だから
VUCAの時代とは、将来が不透明で変化が激しい時代のことです。
以下の4つの頭文字からとられている言葉になります。
- V(Volatility:変動性)
- U(Uncertainty:不確実性)
- C(Complexity:複雑性)
- A(Ambiguity:曖昧性)
どんな社会人であっても、このような時代を生きていくことになるんですね。
AIの発展によって、働き方はますます大きく変化しますし、国際情勢、社会制度などもこれまでの当たり前が大きく変わっていきます。
自分の周りの環境が、今まで経験してきたことから大きく変化することを前提にしておくべきです。
自己成長や組織のため
自己成長や組織のためにもリスキリングは必要です。
組織が求める人材やスキルも変化してきますし、そこについていかなければ組織や市民に貢献ができません。
- 自分が成長できない
- 組織に仕事で貢献できない
こういう状況で仕事をするのは、モチベーションもわかないし、つらいですよね。
組織と自己の比重は人それぞれですが、成長と貢献のためにリスキリングは必須だと思います。
特にITの知識やスキルは、リスキリングせざるを得ない状況がどんどん生じていくはずです。
キャリアのリスク管理のため
安定と言われる公務員もキャリア変更のことは考えておくべきです。
あなたの価値観や考え方、周りの環境は大きく変わる可能性があるからですね。
- やりがいを感じられなくなる
- 他にやりたいことができる
- 体調を壊す
- 家族のことでキャリアチェンジを考える
よく言われてきた公務員の安定とは、「公務員を辞めない限りにおいて安定」ということですが、5年後、10年後のことは本当にわからないと思っていた方がいいです。
仮に転職するとなったときは、自分の武器は1つでも多い方が有利なのは言うまでもありません。
私自身、10年前に公務員を退職するなんて、全く考えてなかったです!
本当の安定を手に入れ、人生を豊かにする
組織の中で働く者にとって、組織を離れても生きていけるという選択肢があることは大きな強みとなります。
組織にしがみつく必要がないので、精神的に安定しますし、チャレンジもしやすいからですね。
- ひとつの組織でしか生きていけず、イヤなことを我慢しながらしがみつく
- 常に努力しながら、選択肢という余裕を持って自分の強みを生かして活躍する
どちらがよいかは明白だと思います。
いきなりこのような状態になることは難しいですが、その基礎となるものを積み上げておくことは、かなり重要です。
リスキリングの実践方法

リスキリングの実践方法はいくつかありますが、自分に合ったものを選んでいくことが大事です。
取り組みやすさや相性は人それぞれですからね。
実践方法を4つ挙げます。
- 読書で学ぶ
- オンライン学習する
- 資格をとる
- 習慣化する
それぞれ解説します。
読書で学ぶ
王道ですが、読書は学ぶための最高の手段です。
人生の大先輩や一流の方々が、お金と時間をかけてまとめてくれた資料なので、学びにつながらないわけがないですね。
難しい本でなく、やさしい入門書を読んでいるだけで知識量は全く変わってきますよ。
読書はあくまでインプットのためなので、その知識を少しずつアウトプット(行動)につなげていくことが大事です。
私は年始に「読みたい本リスト」をつくるようにしました。
オンライン学習する
オンラインサービスを利用して学ぶ方法もおすすめです。
動画や音声によるインプットは、読書よりも労力を下げて取り組むことができるからですね。
スマホで学べるようにしておけば、通勤の時間やちょっとした空き時間をインプットの時間に変えることができます。
私は毎日の通勤時間や洗濯物を干したりする時間に、動画でインプットしています。
ながら作業でのインプットでも、毎日少しずつの積み重ねはバカにできませんよ。
資格をとる
資格をとることもかなり有効な方法です。
資格取得は以下がセットになっているからですね。
- 自動的に期限(試験日)が決められる
- アウトプット(問題を解く)する
期限を決めて、インプット(理解と暗記)とアウトプット(問題を解く)の反復が自然とできるので、力はつきやすいです。
資格取得ならスタディングの通信講座を活用するのがおすすめです。
スタディングの資格講座はこちら
とりあえず私は昨年、簿記3級をとりました。
習慣化する
リスキリングには、習慣化がセットと言っても過言ではありません。
習慣化することが、一番ラクをして続けられる方法だからですね。
やる気と根性だけでは、仕事と両立させながら新しいことを学ぶのはきついです。
小さなことからコツコツ始めて習慣化していく。
遠回りに見えて、一番の近道です。
習慣化については、また別記事にまとめたいと思います!
おすすめのリスキリング分野

では、これからリスキリングをするならばどんな分野がいいのでしょうか。
自分が学びたい分野であれば、基本的になんでもいいと思います。
ただ、人生の選択肢を広げたり、豊かにする可能性が高いものを4つ挙げます。
- ビジネスの知識
- プログラミング
- 英語学習
- 金融リテラシー
それぞれ見ていきましょう。
ビジネスの知識
ビジネスの知識は、社会人として働いていく上で必須です。
生きていく上では「仕事」と向き合っていく必要があり、その仕事との向き合い方のエッセンスは学び続ける必要があります。
- 思考法
- コミュニケーション
- リーダーシップ
- マネジメント
- マーケティング
- 会計、財務
少しでも多くの知識や能力を身につけておけば、今の仕事の成果にもつながりますし、転職などの環境変化にも大きな力となりますよ。
資本主義社会の中で生きていく上での根幹となる学びですね。
プログラミング
興味がある人が、ぜひ取り組んだ方がいいのがプログラミングです。
プログラミングは、仕事の選択肢と生産性を大きく広げてくれる可能性が高いからですね。
いきなり、エンジニアを目指すとかではなく、まずはローコード(比較的簡単に作業ができるもの)から取り組んでみるのもアリです。
- 作業を自動化できる
- データを可視化・分析できる
- IT知識の全体像が見えてくる
プログラミングスキルを持っていれば、業務上でも絶対重宝される存在になれますよ。
私も簡単なところから学び始めていきたいと思います!
英語学習
英語については、もうメリットを述べるまでもないですね。
英語ができれば、得られる情報量と今後の可能性が何倍にも広がります。
- 英語の一次情報にアクセスできる
- 関係を築ける範囲が拡大する
- 発信する対象が拡大する
- 市場価値が上がる
すぐに身につけられない分、長期的にはリターンが最も大きなリスキリングです。
金融リテラシー
金融の知識は、これからますます重要になります。
これまでの30年が、「デフレかつ金利が著しく低い」という特別な状態だったことを認識すべきです。
これからは、状況が大きく変化していくでしょう。
その中で、金融の知識を持っているかどうかが資産の有無に大きく影響していきます。
金融リテラシーを身につけて、自分や家族の人生を守っていかなくてはいけません。
金融資産もいきなり効果を発揮するというより、時間をかけて育てていくものなので、早めにとりかかるべきです。
まとめ:リスキリングで未来を広げよう
リスキリングは、転職を前提とした特別な人のためのものではありません。
公務員として働き続ける人にとっても、これからの時代を安心して生きていくための「備え」だと思います。
VUCAの時代において、環境や制度、働き方が変わらない保証はありません。
というか、あなたの価値観や周りの環境は変わると想定しておくべきです。
そんな中で、どこにいても通用する力を少しずつ身につけていくことはめちゃくちゃ重要。
読書でも、オンライン学習でも、資格取得でもいいんです。
小さく始めて、習慣にしていくことが何より大切です。
リスキリングは、今すぐ人生を変える魔法ではありません。
ですが、数年後の自分を確実に助けてくれる“種まき”です。
この記事を読んだ方が自分の未来のために、何か一つ始めてみようと思えるきっかけになれば幸いです。
一緒にやっていきましょう!!
最後までお読みいただきありがとうございました。