
公務員だけど、仕事をあほらしいと感じることが多いな…。
ほかの人はどんな気持ちで対処してるのかな?
こんな気持ちの方に記事を書きました。
この仕事、誰のためにしてるんだろう。不毛だ…。
公務員として、働いているとこんな感情を抱くことがよくありますよね。
私も県庁で14年間勤務しながら、いろんな場面で感じてきました。
この記事では、公務員の仕事があほらしいと感じてしまう理由とその対処法を現場のリアルを交えてお伝えします。
本記事を読めば、共感できる部分が多く、そんな気持ちへの対処法も見えてくるはずです。
さっそく見ていきましょう。
公務員の仕事があほらしいと感じてしまう理由

仕事をあほらしいと感じると、やる気やモチベーションが下がってしまいます。
理由を6つ挙げます。
- 理由1:チェック作業が多すぎる
- 理由2:合理性を感じられない事業がある
- 理由3:頑張っても給与が変わらない
- 理由4:効率が悪くてもなかなか改善されない
- 理由5:理不尽な市民対応がある
- 理由6:時間外労働が多すぎる
それぞれ解説します。
理由1:チェック作業が多すぎる
公務員の仕事は、とにかくチェック作業が多いです。
基本的に失敗が許されない文化のため、チェックや確認が重視されているからですね。
- 所属する担当の作成文書
- 他の部署からの確認依頼
- 広報や公報の原稿チェック
など決裁ルートに関係があれば、次から次へとチェックしてハンコを押していきます。
正確さが重要であることは理解できます。
が、内容によっては「これだけ人の手間と時間をかける意味があるのか」と感じてしまいます。

「誰か見てるだろう」の精神で、確認せずにハンコを押す人もいますよね。
それ回す意味あります?
理由2:合理性を感じられない事業がある
目的や成果を考えたときに、合理性を見出せない事業があります。
行政は民間よりもコスト意識が低い傾向がありますし、そもそも目的や成果が明確になっていないからですね。
- 前例踏襲の継続でやめられない事業
- やること自体が目的となっている事業
- 予算があるからなんとなくやる事業
時間の経過によってやる意味がなくなっていたり、費用対効果が悪すぎる状況になることも。
それでも、「やらない」という決断がされることは稀です。

各部署は予算を削られたくないので、なんとか事業を継続しようとしますよね。
理由3:頑張っても給与が変わらない
たくさんの業務をこなして成果を上げても給与にはほとんど反映されません。
公務員の世界は年功序列だからですね。
変わるとしても、同期より昇進が数年早まるくらいです。
一方で、自分より明らかに仕事をしていない年配の職員が、自分より高い給与をもらいます。
- 熱意を持って必死に働くほど、仕事が集まって忙しくなる
- 自分より年配の職員がタラタラと働いて定時に帰る
そんな状況に直面すると、モチベーションを維持する方が難しいです。
理由4:効率が悪くてもなかなか改善されない
業務上の効率が悪くても、なかなか改善されません。
前例踏襲が基本であり、改善するために動くことで新たな手間が増えるからですね。
- 改善案の検討
- 関係部署との調整
- 上司への説明
- 場合によっては予算の確保
何かを変えるときは、エネルギーが必要になります。
担当者は数年で異動するので、自分のときにはやりたがらない。
結局、次の担当に交代を繰り返し、いつまでも改善されないという状況になってしまいます。

仕事ができる優秀な人のときに、改善していくことがありますね。
理由5:理不尽な市民対応がある
理不尽な市民の対応をしないといけないことがあります。
窓口に来庁した市民や電話対応は、拒否することができないからですね。
担当する業務に関係する話であれば、苦情や要望を聞くのは納得できます。
しかし、業務の範囲外のことや公務員だからということで、苦情や意見を言ってくる市民もいます。
- 税金どろぼう
- 公僕だからやって当然
- 職員が歩きスマホをしていた
- 庁舎の廊下で職員が立ち話していた
- 横断歩道を渡ってなかった
公務員という立場上仕方ないことではありますが、こんな意見に対応するのはストレスを感じます。
理由6:時間外労働が多すぎる
部署によっては、時間外労働が常態化しています。
そもそも忙しい主要部署は業務が減りませんし、公務員の人手不足の影響で個人の負担がますます増加しているからですね。
ワークライフバランスがとれない部署は、まだまだ残っています。
- 長時間労働による肉体的・精神的疲労
- 家庭との両立ができないストレス
- 仕事しない職員ほどラクをしている現実
だんだんと、あほらしくなってきてしまいます。

私も激務の部署が多く、小さかった子どもと接する時間が本当に少なかったです…。
公務員の仕事があほらしいと感じるときの対処法

仕事があほらしいと感じてしまうとき、どのように対処していくべきか。
具体的な対策を4つ挙げます。
- 対処法1:目の前の仕事で成果を出す
- 対処法2:変えられない要因はスイッチを切る
- 対処法3:業務外の時間を充実させる
- 対処法4:転職を考える
それぞれ見ていきましょう。
対処法1:目の前の仕事で成果を出す
この記事を読んでいるということは、まじめで誠実な方が多いはず。
そんな方にとっては、仕事で成果を出すことが結果的に大きなメリットになります。
理由としては、以下のとおり。
- 自分の性格にうそをつかなくて済む
- やりがいのある仕事ができる可能性が高まる
- 転職するときも、成果をアピールできる
自分の性格にうそをつかなくて済む
「仕事の手を抜いて最低限のことしかやらない」と働き方をシフトすることもできるかもしれません。
でも、もともと真面目な人は、そういう考えは余計ストレスに感じるはず。
自分の性格や生き方は、簡単には曲げられないものです。
手を抜くのではなく、いかに効率化・時短化できるかで成果を出すのもいいですね。
やりがいのある仕事ができる可能性が高まる
公務員人生はまだまだ長いです。
今はあほらしいと思う経験でも、自分が上司になったり、裁量権が増えたときに必ず役に立ちます。
成果を出せば主要な仕事を任せられるので、やりがいはさらに大きくなります。
将来への種まきとも考えられますね。
転職するときも、成果をアピールできる
もしかしたら将来は転職を検討するかもしれません。
公務員から転職するときは、自分がどんな成果を出してきたかを具体的に説明する必要があります。
「これまで何をしてきたか、うちの会社にきて何ができるのか」が問われます。
具体的な成果を出した経験があれば、それが大きな武器になります。

目の前だけでなく、中長期的な視点も大事ですね。
対処法2:変えられない要因はスイッチを切る
変えられない要因のときは、心のスイッチを切ることも大事です。
自分でコントロールできないものは、どんなに不満に思っても変えられないからですね。
- 公務員の制度や文化
- 他人の思考や行動
これらは、あなたがコントロールできないものです。
「これは変えられない。仕方ない。」と受け流しましょう。

例えば、天気のことで空に向かって怒るみたいなことですね。
意味ないです。
対処法3:業務外の時間を充実させる
業務外の時間を充実させることも大事です。
ストレスを解消したりスキルアップすることで、仕事自体にいい影響が生じるからですね。
- とにかく休む
- 趣味活動を楽しむ
- スキルアップの勉強をする
自分にあった時間の使い方で、リフレッシュしましょう。
対処法4:転職を考える
転職を検討することも選択肢としてあり得ます。
将来的にも変わらない環境を変えるには、自分が動くしかないからですね。
現実として、公務員が合わないという理由で民間に転職する人はたくさんいます。
公務員の仕事は、大量にある仕事の中のひとつ。
自分の適性や今後のキャリアを考えたときに、転職が最も良い選択になることもあります。

ひとつの側面だけでなく、いろいろな面から転職のメリット・デメリットを考えるといいですね。
まとめ

本記事の内容を要約します。
公務員の仕事があほらしいと感じてしまうのは、あなたの感性がまっとうだからです。
誠実に仕事に向き合っている人という証拠でもあります。
しかし、変えられないことがあるのも事実。
・割り切る
・受け流す
・行動する
自分の感情と向き合って、自分に合う方法で対処していってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。