
公務員だけど、ストレスでつらい…。
ほかの人も同じなの?対処法は?
こんな気持ちの方に記事を書きました。
安定していてラクと思われがちな公務員。
でも実際に働くと、めちゃくちゃストレスがかかりますよね。
「メンタルダウンで休職してる」と聞いても、珍しくありません。
実際、私自身もストレスでメンタルをやられかけました。
プレッシャーで眠れなくなりましたね。
休職までは至らず、年休で回復しましたが、やはりきつかった…。
この記事では、公務員がストレスを抱える要因と対策を解説します。
現役公務員の方は共感していただけるはず。
さっそく見ていきましょう。
公務員がストレスを抱える要因

人によって、受けるストレスは様々あるでしょう。
私の経験を踏まえると、大きな要因は以下5つになると思います。
- 要因1:市民対応
- 要因2:責任とプレッシャーが大きい
- 要因3:業務量が多すぎる
- 要因4:異動の環境変化
- 要因5:人間関係・ハラスメント
それぞれ解説します。
要因1:市民対応
公務員にとって、市民対応は想像以上に大きなストレスを受けます。
とんでもないクレーマーや理不尽な市民の対応をしないといけないからですね。
- 長時間の電話・窓口対応
- 説明しても理解しない
- 急に激高してくる
- 回答の揚げ足をとる
- 何度も窓口に来る
有名なクレーマーの場合、窓口に来ただけで、その日の仕事はもう進まないと覚悟した方がいいような人もいます。
部署によっては、絡みたくない市民に注意や督促をしなければならないこともありますよね。
かなりストレスがかかるので、メンタルが強くないと疲弊してしまいます。

申し訳ないですけど、人によっては「通常の精神状態の方ではない」と思って対応してました…。
要因2:責任とプレッシャーが大きい
責任とプレッシャーが大きいことも強いストレスになります。
公務員の仕事は、基本的にミスや失敗は許されないからですね。
業務に問題が起きると、場合によっては以下のように大きな影響を及ぼします。
- 他の部署からクレーム
- 記者発表
- 議会報告で追求される
- 報道機関に取り上げられる
ミスが起きないように、組織内で何度も確認しますが、ミスした時のことを考えるとプレッシャーが大きいです。
問題が生じないために、上司からも厳しく詰められることもあります。
要因3:業務量が多すぎる
業務量が多すぎることもストレスを受けます。
人手不足の影響で、個人が扱う業務量がどんどん増えているからですね。
部署によっては、残業するのが当たり前のようなところもあります。
- やらないといけないことが大量にあるのに、緊急の業務を指示される
- 理不尽なクレーム対応でさらに仕事が遅れる
- 効率的と思えない方法で業務が進められる
結局、夜遅くまで残業したり、土日出勤をする場合もあります。
さらに、公務員は縦割りの文化なので、仕事を分担しづらいです。
家庭を持っている人は、家庭と仕事が両立できないことに悩まされる。
職場でも家庭でも、余裕のない状態は強いストレスを感じます。

となりの課や担当が、定時で帰ったりすると余計ストレスがたまります。
忙しい部署では家庭と仕事の両立は、無理ゲーでした。
要因4:異動の環境変化
異動による環境変化もストレスを受けます。
公務員は3年程度で異動するため、業務分野の知識や人間関係がリセットされるからですね。
軽い転職を何度も繰り返しているような感じです。
知識も人間関係もまた一から積み上げていなかければいけません。
人によっては、交流人事で国・県・市町村、民間企業、外部団体に出向することもあります。
環境の変化が苦手な人は、きついです。
要因5:人間関係・ハラスメント
人間関係の悪さやハラスメントは、非常にストレスを受けます。
定期的な異動で、職員がシャッフルされるので、良くも悪くもたくさんの人と仕事をします。
上司や同僚は選べないですからね。
完全なパワハラでなくても、ハラスメント気味な人は結構います。
メンバー全員の仲が良く、心理的安全性が確保される職場が理想です。
が、こればかりは相性であったり、運の要素が大きいですね。

パワハラ体質で部下を何人も潰している人とかいますもんね…。
どうにかしてほしい!
公務員がストレスを減らす対処法

様々なストレスを受けたとき、どのように対処して減らしていけばいいのか。
仕組みや人事は、簡単には変えられませんよね。
個人でできる対処法を、私が実践していたことを踏まえてお伝えします。
- 対処法1:運動する
- 対処法2:相談する
- 対処法3:考え方を変える
- 対処法4:転職を選択肢に入れる
それぞれ解説します。
対処法1:運動する
運動することは、ストレス軽減に有効です。
運動がストレス軽減に効果的ということは、科学的に証明されています。
多くのビジネスパーソンが、生活習慣の中に運動を組み込んでいますね。
私も週に1回ランニングをしていますが、その効果の絶大さを感じていますので、ぜひおすすめしたい。
運動が苦手な人は、軽いウォーキングだけでも十分に効果は実感できると思います。

私は日曜日の夕方にランニングして、気分良く月曜日を迎えるようにしてました。
対処法2:相談する
相談することもストレス軽減に有効です。
自分の思いを口に出すと気分がラクになるし、適切なアドバイスをもらえたりするからですね。
- 家族
- 上司
- 先輩・同僚
- 職場のメンタルケアの相談窓口
相談しやすいところから相談するといいです。
上司に相談すると、意外とすぐに対応してくれるということもあります。
先輩や同僚が同じ悩みを持っていることがわかってラクになったり、アドバイスをもらえることも。
メンタルケアの相談窓口は、専門的な知見から対応してくれます。
一人で抱え込むと状況は悪化する一方で、よくなることは期待できません。
対処法3:考え方を変える
仕事に対する考え方を変えてみるのも有効です。
環境はすぐには変えられませんが、思考は意識的に変えられるからですね。
公務員は組織で仕事をしています。
仕事が終わらなかったり、問題が生じるのは職員個人の責任ではなく、組織マネジメントの問題です。
また、自分が休んでも組織は普通に回りますよ。
私が休んだときも、問題なく組織は回っていると実感しました。
- 組織的な問題を自分のせいにしない
- 休むことを躊躇しない
この考えを少しでも強くしていくと、気持ちがラクになります。

プレッシャーで眠れなかったのが、休みをもらうことになるとすぐに眠れました。
心の影響ってすごいなと実感しましたね。
対処法4:転職を選択肢に入れる
転職の選択肢を持っておくのも有効です。
選択肢があることは、心に余裕が生まれるからですね。
「この仕事しかできない」と自分を追い込んでしまうのは、精神的によくありません。
公務員の仕事は、世の中に大量にある仕事の中の一つでしかないですからね。
当たり前ですが、こんなにストレスを受ける仕事ばかりではないですよ。
いくらでも選択肢はありますし、自分でつくれます。
まとめ
本記事の内容を要約します。
市民の生活を支える重要な仕事をする公務員ですが、感謝される機会は少ないですよね。
そして、ストレスを受ける機会は非常に多い…。
責任もって、意義ある仕事を全うするのも大事ですが、あなたの心と身体以上に大切なものはありません。
ストレスと上手に向き合いながら、対策していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。